【自転車の空気入れ】メカニックが教える最初に覚えるべきスポーツサイクルの簡単メンテ!!#1
メンテの基本は空気入れから
高いスポーツサイクルを購入してもしっかりとしたメンテナンスが出来てなければ宝の持ち腐れです。
だからと言って初心者が、何もわからない状態で自転車をいじるのは自殺行為と言っていいでしょうし、新車購入の場合、いじりかたによってはメーカー保証が無くなります。
なので、初心者はまず購入したショップを頼ることをお勧めします。
購入するときは、まずアフターサービスが出来るショップかどうかは自転車の価格以上に重要な購入ポイントです。
でも、少しづつでも自分でできることを増やしていけば、ちょっとしたコストを節約できますし、ショップさんとの会話も弾みます。
では、どこから始めればいいのか?
前置きが長くなりましたが、始めるべきは「空気入れ」からです!
予備知識① バルブの種類を知ろう
自転車のチューブには3種類のバルブがあります。
自分の自転車がどのバルブであるかを確認してそれに合う「ポンプ」を用意しましょう。
自転車屋に売っているスポーツ用はたいてい3種類のバルブに対応しているのでショップに確認して購入すれば問題ありません。
あとは空気圧計がついているものを選びましょう。
バルブ① 英式バルブ
いわゆる「ママチャリ」によく使われているバルブです。
スポーツサイクルでも2万円前後のクロスバイクなどに使われていることがあるバルブです。
中についている虫ゴムは消耗部品で1年に1回程度の交換が必要ですがチューブの厚みが比較的厚い商品が多く重量は重いものの、パンクリスクが低い商品が多いです。(パンクしないとは言ってない)
バルブ② 米式バルブ
車やバイクなどに使われているバルブの形です。
MTBなどに多かったのですが最近では少なくなっているような気がします。
ホイール側の互換性は英式バルブと米式バルブとで共用ですので交換することもできます。
バルブ③ 仏式バルブ
ロードバイクやクロスバイクなど細いタイヤに使用されており、スポーツサイクルでは最も多く使用されているバルブです。
細いタイヤは内容量が少なくなってしまうためその分高圧に入れておかないとタイヤが凹みやすくパンクリスクが増えてしまいます。
1週間から2週間程度で空気の補填が必要になります。
予備知識② 適正空気圧を知ろう
タイヤの適正空気圧はタイヤの横に必ず記載されておりますのでタイヤごとに確認が必要になります。
空気圧の単位は数種類ありますが覚える必要はありません同じ英語の単位の数字で確認すれば問題なく使用できるでしょう。
よく言われるのはpsi表記が多いのでそれだけ覚えておけばなおよしです。
英式バルブは構造上、適正な空気圧が測れないためその部分は割愛します。
どうしてもという場合は
押し込んだ時の圧力で「なんとなく」空気が入っていれば良いと思います。
但し!英式を使用しているものは基本的に低圧のものが多いので入れすぎて爆発しないように注意してください(笑)
米式・仏式バルブの適正空気圧は高圧の為、チャックが固定できるものが必要になります。
そのロックはレバー式とねじ込み式がありますが一般的にはレバー式が多いです。
今回はレバー式の空気入れで仏式バルブの入れ方を説明します。
空気を入れよう
バルブの種類、適正空気圧の確認、ポンプの用意が終わったら空気を入れてみましょう。
バルブの先端についているプラスチックのキャップを外します。
手で緩められる最大限で緩めましょう。
この金具(プランジャー)は特殊なもの以外取れることはありません。
このとき、バルブに対して垂直に差し込むことを心がけてください。
斜めに刺さったまま、差し込むとバルブの故障につながります。
正しくレバーを差し込んだら、空気を入れていきます。
ポンプのゲージを確認しながら、適正圧まで入れましょう。
空気が全く入ってなかった場合は空気を少し入れてタイヤが外れてきてないか確認しながら入れましょう。
タイヤが外れている場合はホイールに嵌め込まないと破裂してしまいますのですぐに空気を抜いて近くの自転車屋に入れてもらいましょう。
適正空気圧プラスαまで入れることがポイントです!レバーを抜くときに少し空気も抜けるため、ちょうどよくなります。
空気を入れ終わったらレバーをおろし固定を解除したら親指で押しだすようにバルブ口から抜きましょう。
力ずくに抜くとホイールに手を打ちつけて痛い目を見ます。気を付けましょう。
以上で完了です!
皆さん、空気を入れることは出来たでしょうか?
タイヤの空気圧が低くなっているとパンクの原因にもなりますので、
できれば1~2週間に1度は入れるように習慣づけられるといいと思います。
正しい入れ方で自転車のある生活を過ごして頂ければと思います!