自転車用ベビーカーという選択肢*BURLEY(バーレー)*春は子供と一緒にサイクリング

割と最近メジャーになりつつある自転車用ベビーカー。サイクルトレーラーやチャイルドトレーラーという呼び方の方がしっくりくる方もいるかも。私自身もサイクルトレーラーという呼び方のほうがしっくりきます。

今回紹介するBURLEYですが、2017年にライトウェイが取扱いを開始しました。それまで日本でトレーラーの取扱いはほぼ無く、一時期TREKで取扱いがあったくらいのように記憶しています。

国土の広さや道路の広さを考慮すると、日本ではなかなか根付かなかったことは理解できますがBURLEYの取扱いが日本でも始まったとき、日本の自転車文化の変化を感じました。(めちゃくちゃいい意味で)

今回はそんな今話題(!?)のBURLEYについてです!

バーレーの歴史

バーレーのサイクルトレーラーには長い歴史があります。まずはバーレーというブランドがどのように生まれたのか見ていきましょう。「良いもの」、「新しいもの」というのは「必要」から生まれます。「必要は発明の母」という言葉はまさに的を得ていますね。

出典:BURLEY

創業者のアラン・スコッツは、バーレー・バイク・バッグという小さな会社を設立。アランと妻の二人は市場でハンドメイドのバッグを売るために、自宅から約48キロを通っていました。自動車を使わない生活を送ると決めたアランには、自転車で商品となるカバンと、彼らの幼い娘を土曜市場まで運ぶ方法が必要となり古いブランコのパーツを利用して最初のバーレートレーラーを作りました。

地元のサイクリスト達と自転車ショップの人たちは彼のトレーラーに気づきはじめ、1978年、バーレーは経営体制を労働者が所有する協同組合へと変更しました。その間、商品の安全に関する評判を高め、「バーレー」の名を「自転車用トレーラー」の代名詞にしました。

現在、バーレーの優れた設計・安全性・耐久性は、レクレーション用サイクルトレーラーの基準として知られていますが、バーレーは有名になったサイクルトレーラーを作り続けている間にも、商品はお客様の要求に併せて変化し、成長しています。多機能なチャイルドトレーラー、ジョギング用ベビーカー、キック自転車など、情熱の全てを製品に注ぎ込み、1978年当時と同じように比類のない品質を誇っています。

安全へのこだわり

どんなアイテム、どんなバイクでもそうですが、「安全」に対しての取組みは先頭に来なければなりません。安全を無視した単なる安いものではなく、安全を第一に考えた確かなものを選ぶことが求められます。

バーレーのスタンダード

出典:BURLEY

現在、市場で販売されている他の多くの子供用トレーラーとは異なり、バーレーは安全性を確保するため、設計の初期段階より自社で安全性のテストを行っています。バーレーは最も過酷と考えられる自社製品用テストプログラムを開発し、子どもたちのために十分な安全性を確保しています。

第三者によるテスト

出典:BURLEY
出典:BURLEY

バーレーの全ての自転車用ベビーカーは、すべて第三者によるテストも受けています。全てのチャイルドトレーラーはASTM(アメリカ材料試験協会)F9175-09基準を受けています。

バーレー製品共通の特長

出典:BURLEY

全てのバーレー自転車用ベビーカーに関する安全技術は次の通りです。

  • アルミ製ロールケージ
  • 不慮の障害物からホイールをガードするホイールプロテクター
  • 視認性を向上させる反射素材の採用・反射板・セーフティフラッグの装備
  • 強度と安定性を向上させる前後方向の折りたたみ構造
  • UPF30相当のUVカットウインドウ

内的問題はもちろんですが、いかに外的問題に対処するかが大切なキーワードとなります。事故は自分だけが起こすものではありません。ふいに貰ってしまうこともあるのです。

自転車用ベビーカーの特徴

自転車用ベビーカーは時として子供乗せ自転車と比較されることがありますが、個人的には「カテゴリ」が違うため、正しく比較されているとは思いません。構造上の違いを示しているのであって、使用や購入に関しては自身でそれぞれのメリット・デメリットを考慮し選択することが大切です。

転倒の危険性が低減

出典:BURLEY

子供乗せ自転車は乗車位置が高いため走行時・乗降時のいずれも転倒の危険性があります。自転車用ベビーカーは常時二輪で接地しているため転倒の可能性がほぼ無く、また着座位置が低く、子供が自分で乗り降りしても安全です。さらにバーレーの自転車用ベビーカーは、万が一自転車が転倒してもベビーカーは極めて転倒しにくい安全設計になっています。

たっぷりのカーゴスペース

出典:BURLEY

シートの背もたれ部分、裏側には大容量のカーゴスペースが付属しています。荷物を載せても重心が低く保てるため、自転車の前かごなどに比べ安定感があります。荷物を運ぶことを苦にせず、お買い物も、遊びも楽しくなるカーゴスペースです。

安定した走行

出典:BURLEY

子供乗せ自転車は重心が高くなり、ふらつきやすくなります。自転車用ベビーカーであれば、重心は通常の自転車と変わりません。お子様が眠ってしまっても、自転車のバランスが変わることはありませんので安心です。

ラインナップ

バーレーの自転車用ベビーカーは多くのラインアップがありますので選ぶときに少し迷ってしまいます。NEWモデルを含めると13種類の中から選ぶのは一苦労ですので、機能や価格を踏まえて4種類に絞りましたので参考にしてみてください。

ディーライト(D’LITE)

出典:BURLEY
価格(税別)98,990円
耐荷重量 45kg
全装備重量 12.9kg
折りたたみ時サイズ 長さ 94cm 幅79.4cm 高さ36.2cm

乗車定員2名用のハイエンドモデルであるディーライト。

子供2人分の座席を持つキャビンには、「ひろびろサイドフレーム」により、肩・頭まわりにゆったりとした空間を確保。2名乗車時でも、ヘルメットや買い物袋の収納スペースも確保しており、子供の送り迎えはもちろん、ショッピングや休日のお出かけにもご利用いただける余裕の大きさです。

ハニー・ビー(HONEY BEE)

出典:BURLEY
価格(税別)55,990円
耐荷重量 45kg
全装備重量 11.5kg
折りたたみ時サイズ 長さ90.2cm 幅74.3cm 高さ31.8cm

乗車定員2名用のエントリーモデルであるハニー・ビー。
最安モデルのビーとの違いは調整式ハンドルバー、停車時用ブレーキ、1輪式ベビーカーキットの標準装備の有無です。価格差6,000円と考えれば、ハニー・ビーの選択で間違いはないかと思われます。

また、ディーライトとハニー・ビーの中間モデルのアンコールとの主な違いはシート取り外しバックル、リアウィンドウ、調整式サンシェードの有無。

オプション機能についてもハニー・ビーは2輪式ベビーカーキット、ジョギングキット、ウォーキングキットの取り付けはできません。

但し、1輪式ベビーカーキットは標準で装備しているため、上記の機能が不要であれば選択肢はハニー・ビーで問題ないと思われます。

ソロ(SOLO)

出典:BURLEY
価格(税別)84,990円
耐荷重量 34kg
全装備重量 12.2kg
折りたたみ時サイズ 長さ 91.4cm 幅69.9cm 高さ38.1cm

乗車定員1名用のハイエンドモデルであるソロ。
2名用のディーライト機能そのまま、1名用にサイズダウンしたモデルですが耐荷重は34kgありますので十分と言えます。

キャビンには、湾曲したフレームを採用して肩・頭まわりにゆったりとした空間を確保。ヘルメットや買い物袋の収納スペースも確保しており、子供の送り迎えはもちろん、ショッピングや休日のお出かけにもご利用いただける余裕の大きさです。スプリング内蔵のシート、絡まないシートベルト、調整式のサスペンションサスペンションなど、乗り心地も抜群。

ミノウ(MINNOW)

出典:BURLEY
価格(税別)41,990円
耐荷重量 34kg
全装備重量 10.0kg
折りたたみ時サイズ 長さ81.9cm 幅66cm 高さ28.6cm

乗車定員1名用のエントリーモデルであるミノウ。
1名用のモデルはソロかミノウのみなので、必要な機能を考慮して選択が可能です。ハニー・ビーのようなモデルが1名用でもあれば選択肢が増えるのだとは思いますが、需要を踏まえた結果なのかもしれませんね。

あとがき

個人的にはハニー・ビー押しです(笑)

なんだかんだ言って子供は自由に動くことが大好きですので、我が家ではメインのツールにはなりえないと判断しています。

コストの面と親の自己満足との兼ね合いです….

それでもついつい、我が家にも全ての条件がそろえば、ディーライトで満喫…と想像してしまいます。子供を乗せてジョギングやウォーキング、トレーラーを使用してアウトドア・キャンプ….いいなー

きっとこれからますます、トレーラーという選択肢が広がっていくのだと思います。ナショナルサイクルルートなど、「自転車で走れる道路」はこれから更に整備されていくでしょうし。

より自転車の選択肢が広がり、ますます自転車に優しい国にしていきましょう!

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