
【自転車の油さし】メカニックが教える最初に覚えるべきスポーツサイクルの簡単メンテ!!#2
自転車と言ったら油さし!!
前回の空気入れに続き自転車乗りの必須スキルの注油は簡単そうに見えて結構難しいスキルだと思います。
今回はロードバイクやクロスバイクを買ってすぐの初心者向けのものを書いていきたいと思います。
オイルとグリスの違い
ここでは簡単にオイルとグリスの違いをざっくり説明します。
ショップで何を買えばいいかわからない方は必読です!
グリスとは

グリスの構造はスポンジみたいな中に水を含ませたような状態のものです。
新品のグリスは油分がたっぷりしみ込んでおり、スポンジのような容器に含まれているので持続性が高いオイルになっております。
自転車では回転部によく使われておりますが、初心者が絶対に開けてはならない箇所が多い為、まずはオイルを使った注油からトライしましょう!


グリス部にオイルを注油してしまうと油分が流れてしまい効果がなくなってしまいます。
絶対に回転部への注油はしてはいけません。
ちなみに人気のグリスはSHIMANOのプレミアムグリスです。
オイルとは


自転車のオイルは何種類もありますが、初心者の方が使うオイルはチェーンオイルのみで十分です。
そしてチェーンオイルの中にもたくさんの種類や商品があり、迷われてしまう方が多いと思いますが、どのメーカーでも「粘度」の低いものを選ぶのがお勧めです。
粘度が高いものは耐久力があるので雨天でも力を発揮する反面、初心者の方にはオイルの除去、清掃が難しくなりお勧めできません。
オイル差しの種類
上記の画像でお分かりかもしれませんが、オイルにはスプレーとボトルのタイプがあります。
「FINISH LINE」の物はボトルタイプ、「WAKOS」の物はスプレータイプです。
私見ですが、粘度がわかりやすいのと使いやすさから初心者にはボトルタイプがオススメです。
スプレーは下手にやるとブレーキなどにかかり致命的なコンディション不良になりかねないので、初心者を脱出してから検討しましょう。
チェーンの注油をしてみよう
注油が必要な時期の目安
まだ購入してすぐの為そこまで焦って注油する必要が無いと思われる方が多くいらっしゃいますが、チェーンは約200kmごとには差さないとオイルが切れてしまいます。
1日20km乗る人は10日で注油が必要になりますので思いのほかすぐ注油が必要になります。
メンテナンス前の確認事項
① 室内でやらない
② 火気厳禁
③ 保護メガネをかける
④ ゴム手袋をつける
⑤ 犬や猫小さい子供が近くにいないか確認する
注油に限らず、上記の5点は自転車のメンテナンスをするなら絶対に守ってほしい安全確認です。
必ず安全確認したうえで作業するようにしましょう。
注油の前にすること

注油する前にすることは汚れを落とすことが重要です。
粘度の低いオイルを使っていればこの汚れ落としはそんなに大変ではありません。
いらない布やウエス、雑巾などを使ってチェーンリングやスプロケットなどの歯に付いた汚れをふき取ってあげましょう。
長年積もり募った汚れは簡単には落ちませんのでこまめに清掃するのが良いでしょう。
布やウェスはメンテナンスで今後も必要になる為、ネットなどでまとめ買いをおススメします!
準備ができたら注油してみよう
今回は初心者用の注油なので簡単に説明すると注油する場所はチェーンのコマの中のみです。
それ以上の注油はまた今度の記事で書きたいと思います。

チェーンのコマとはプレートとプレートのつなぎ目の所です。
一滴入魂でコマ毎に慎重に差していきましょう。たくさんのオイルは必要ありませんし入れすぎて、漕いだ時にホイールにオイルがかかるとブレーキの利きが悪くなる危険性もあるので少なめでいきましょう。
外側のプレートに注油する必要はござません逆にプレートにあふれてきたオイルは拭き取ってあげましょう。
注油が終わったら変速機を動かし全部のギヤやチェーンに馴染ませてあげれば完了です。
初心者は絶対にスプロケットやクランク、チェーンリングへの注油はしてはいけません。
まとめ
定期的に注油が出来ればチェーンの寿命も延びランニングコストを抑えることが出来ますしコンディションが良くなればそれだけパフォーマンスも向上します。
スポーツ車に乗る方全ての方が覚えるべきことは空気入れと油さしです。
これで脱初心者出来ました!
次は憶えておくべきメンテナンス初級者編、タイヤチューブ交換です!