今では買えないバイクたち*消えたメーカー*KLEIN編*

スポーツバイクは毎年ニューモデルの発表やモデルチェンジの発表が行われています。新しいデザインに新しい性能、見ているだけでとてもワクワクしますよね。そんなニューモデル発表と同時に行われるのが、旧モデルの廃止です。自動車などと同様、スポーツサイクルも全てのモデルが継続されるわけではありません。

「廃版になったモデル」はこれまで多くありましたが、廃版になる理由も様々です。人気がない、時代に合わない、売れないなどといったネガティブな理由が実際は多いと考えられますが、中にはコアな人気があるのに惜しまれて廃版になったモデルも多数あります。(メーカー側も商売ですからね)

今回はこの「惜しまれて廃版になったモデル」の中でもKLEINというメーカーに焦点を当てていきたいと思います。

KLEINとは

KLEINとはアメリカのかつて存在したメーカーです。

創業者のゲイリー・クラインが1973年にアルミフレームに興味を持ったことからはじまり、1983年にはマウンテンバイクの製造を開始。1995年にTREKに買収され、2006年には会社としての登記は無効になっています。

短命であったKLEINですが、小規模ながら独自の技術を持つ特殊なメーカーであり、特徴である美しい塗装などから日本でも多くのファンが存在します。

ちなみにTREK買収前のKLEINは「オールドクライン」と呼ばれ、より中古市場でも人気があります。

惜しまれてなくなったメーカーは他にも多数ありますが、KLEINはその中でもトップに入るメーカーの一つです。

人気モデル紹介

ここからはKLEINの中でも人気のあったモデルを紹介していきます。本来でしたらオールドクラインを紹介したいのですがデータが少ないため近年のKLEIN中心となっています。

2006 Klein Attitude XX

AttitudeはKLEINの中で一番長く存続したモデル。そのため、初期と後期では全く違うバイクとなっており画像の2006モデルは後期の最終モデルです。

2001 Klein Adroit Race

1990年、Attitudeをさらに軽量化するためさらに肉薄の大口径パイプを使用し、要所をボロン・カーボンで補強したモデル。約10年存続した息の長いモデル。

1999 Klein Mantra Pro

フルサスペンションバイクのMantraはアルミフレームから始まりカーボンフレームへと進化。その独特な形状は多くのファンを魅了しました。

2001 Klein Adept Comp

オールドクライン時に存在したAdeptがフルサスペンションで登場。製造は2年ほどと短めです。

2004 Klein Palomino XX

マウンテンバイクの中で一番最後に登場したのがフルサスペンションバイクのこのPalominoです。どの様な地形でも走行できるフリーライドMTBとして発進、フレーム素材は当時の最先端KLEINオリジナルのZR9000を使用。

1999 Klein Quantum Race

KLEINが製作するロードバイクのフラッグシップ。レース機材としての性能を追求したモデルです。なお後継のQラインと違い、全てアルミ製。

2006 Klein Q Pro XX

シートステーとフロントフォークにカーボンが使用された、QuantumからQを受け継ぐモデルライン。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

もちろんバイクとしての性能は近年のバイクに軍配はあがりますが、独自の技術や溶接、塗装の美しさは今でも色褪せません。

なかなか中古での販売数も減ってきているためコンディションの良いものは手に入りにくくなっていますので、出会ったときには手に入れたいメーカーですね。

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